息子を東京へ送り出し、夜行バスでの帰り道で色々想像していた。連休が取れたら娘と東京へ行って3人で東京巡りをしよう。半年に1回は行こう。買い物もしたいし観光もしたい。ディズニーランドも早起きなしで行ける!頭の中はわくわくランドでいっぱいだった。当たり前にできると思っていたそのわくわくランドは1つも実現できずに4年間が過ぎた。
- 東京から戻ってからは息子の事で頭がいっぱいの日々。この間まで当たり前に家にいた息子の姿がない。とてつもないさみしさと慣れない東京生活は大丈夫なのか。
- 心配ばかりしていた私は突然のリウマチ発症。シングルになってから1日も休まず働いてきた私は療養生活へ。
- 傷病手当で過ごす日々。
- 発症したリウマチは私の元気な心も身体も奪った。4か月目に入りやっと薬が効いてきた。そして明るい光を照らしてくれる最高の家族に出逢うことになった。
1.息子のいない毎日が始まった。
さみしい気持ちで、心にぽっかり穴があいた。夜中に飛び起きて私は息子を確かに産んだ?よね。と自分に問うた時はやばかった。ただこの話を同級生を持つ友達に話すとわかる。わかる。と言っていた。隣の県へ出た子の親は毎週末アパートへ行っているという話も聞いた。私だけじゃないんだ。こんな気持ちになるのは。と安心もした。
そして毎日息子と電話をした、数分でも声を聞くと安心した。便利な時代で顔も見ながら電話もできた。
引っ越し準備の当日TVだけ買えなかった。初めての一人暮らしはTVは必須!と子育て1歩先輩の姉に聞いたので慌てて手配した。帰宅した部屋で誰の声もしないのはとてもさみしくTVがあるのは嬉しい。と言っていた。早く送ってよかった。
何度も言うけど本当にさみしかった。
2. リウマチ発症。療養生活へ。
さみしさは変わらなかったけど息子のいない生活に少し慣れてきた頃、私の体は異変が続いた。体の関節が順番に痛くなった。首、ひじ、足首と悲鳴を上げ、以前から通っていた整形病院では介護の仕事をしているのでツカイタミ。職業病だね。と言われて毎回シップを処方され、痛みのある関節に10分ほど電気をあてる治療の繰り返しだった。
12月の寒い朝は着替えるのも時間がかかり、腕を上げる事が苦痛、歩くと足首は激痛。ツカイタミにしては痛い箇所が多すぎる。それでもお昼頃には痛みが軽減していた。毎日この繰り返しだったので診察でツカイタミと言われても納得していた。
ある夜勤明けの日、足の裏が異常に硬く歩くたびに尖った岩の上を歩いている様で激痛が走った。そのままマッサージに向かった。この時もツカイタミと思っていたから。マッサージをしてくれた女性のスタッフの人がこんなに足の裏が体が硬い人は施術したことがない。と言っていた。私はこの異常な激痛は人生初めてだしこのままいつもの整形に行っても今までと変わらず同じ診断と思った。どこか違う病院に行って検査をしてもらわないと。姉が大きな病院の総務に勤めていたのでいいドクターや開院した病院に詳しかった。連絡を取ると早速午後から休みを取ってその日に連れて行ってくれた。
血液検査をした。99%リウマチという診断が下った。 介護の夜勤、借金の返済、女手一つでの子育て……。それまでのストレスが、一気に押し寄せたのかもしれない。発症の原因は分からないが「半年間の休職」という現実を前に、色々な支払いはどうなるのか。息子に食品や極暖ヒートテック送ったり忙しいのに。。私は頭が真っ白になった。
3.傷病手当で過ごした半年
半年間仕事を休まざるを得なくなり、傷病手当金を受け取りながらの療養生活。 あんなに忙しかった毎日が嘘のように、静かで、そして孤独な時間が流れる。関節の痛みと共に、「このまま私はどうなるのだろう」という不安が心を侵食していった。
会社へ傷病手当の申請をしてお金の面は収入がゼロではなくなったので気持ちは少し救われていた。
今思えば娘の進学に向けてから始まった就学支援金の資金繰りに走り回っていたあの頃から身体に負担がかかっていたのだと思う。でも私は後悔はしていない。勉強、部活目の前のことに全力で向かっていた2人を応援したい。なんとかしたいと母として一生懸命考えて動いた結果だから。
やっと薬が効いてきたのは3か月が過ぎるころ。4か月目には気持ちも上がり私の気持ちは上向きになり元気になってきた。季節が冬から春になろうとしていた事もあるだろうけど。
4.運命の引き寄せ、埼玉から来た小さな天使
職場の子は毎日のように連絡してくれた。
少しずつ元気を取り戻した私は「犬を飼いたい」とp言う気持ちが日に日に増していた。
「職場の子が何かしたい事ある?」
とまるで私の気持ちを読み取ったかのように聞いてくれた。その質問に迷わずペットショップへ行きたい!と答えました。3,4軒ペットショップを周って驚いたのはどこのお店も「売り切れ」が続出していたこと。 3月・4月は、子どもが巣立った後の寂しさを埋めるために家族を迎える人が多い時期なのだそうです。「ワンちゃんにも売り切れなんてあるんだ……」と、世の中の寂しさの総量を知ったような、不思議な気持ちになりました。
空っぽのケージが多く気に入ったわんこには会えなかった。のちにこの売り切れ状態が運命となるのだけれど。
帰り道その子から聞いた話。近所の方が飼っているわんこの話。かわいいポメラニアンでとても賢くめちゃくちゃ人懐こいらしい。保護犬なんだけど。と。私は保護犬と言うワードで早速検索をしました。スクロールをすると近くに愛護センターと言う施設が近々オープンするという広告が出てきた。すぐに問い合わせるとまだ準備は段階で建物は完成したけどわんこやにゃんこはまだいないと説明された。次の画面はペットショップのセール価格のわんこが次から次へと画面に出てきた。
「え?セール?」知らなかった。売れないとセール価格になるんだ。。
そして私はスクロールしていた指を思わず止めた。
「この子かわいい!」ほかの子の写真はもう目に入らない位に
「この子だ!」と思った。既に私の頭の中はその子と一緒に走り回って遊んでいた。
そしてさっそくその子のいるペットショップに問い合わせてみた。
今は便利な時代で全国の店舗から気に入ったワンちゃんを2匹まで「お取り寄せ」できるというシステムを知りました。 シルバーの子は埼玉のお店にいるとのこと。長距離の移動はかわいそうかな……と悩みましたが、「本当に気に入った子を、生涯大切に育ててほしい」というお店の想いを聞き納得をした。
一緒に暮らしていた母(おばあちゃん)は、実は犬を飼うことに大反対。 「どうしても飼うなら、せめて真っ白で綺麗な子にして」 そんな母の言葉を汲んで、1匹目は私の心に決まったシルバーの子、2匹目は真っ白なトイプードル、2匹のお取り寄せをお願いしました。
内金なしで運命を懸けた。奇跡のキャンセル!
「通常、お取り寄せした子を確実に確保するには「内金」が必要。シルバーの子を「取り寄せたい」と言う方が現れても内金をしていたら先約になるとの事。逆に内金を納めていない場合はシルバーの子をあきらめないといけない。
でも、当時の私は余裕がありませんでした。
「私たちのところに来てくれたらそれは運命。」 内金を払わず、ただ運命に身を任せることにしたのです。
埼玉から移動なんて大丈夫なのかな?車に酔ったりしないのかな。運転手さんの他に誰かいるのかな?優しくしてもらっているのかな。色々頭をめぐった。相変わらず心配性の私。
そしてまだかまだかと会える日を待っている私達にお店からの連絡。
神戸の方がシルバーの子を気に入って取り寄せを希望されたそうなのです。なんと!内金を納めてないからあきらめるしかない話やん!私はがっくりして落ち込んだ。あの写真を見た時に運命を感じていたのは気のせいだったのか。頭の中で既に一緒に走り回って遊んだのに、諦めるしかない?!信じたくない気持ちがどんどん膨らんで切り替える事が中々できなかった。
思い返せばセールのわんこの画像を見ていて一番最初に可愛い!この子がいい!と思ったシルバーの子。運命を感じて一緒に暮らすイメージもできていた。そっか。運命じゃなかったのか。私はかなり引きずっていた。
シルバーのトイプードルってあまり見た事がないし見てみたかったな。と娘も同じ気持ちだった。もう1匹トイプードルの白い子を取り寄せしていたので気持ちを切り替えるしかなかった。
落ち込んでいる私達へお店から連絡が入った。私たちはてっきり取り寄せの2匹目の白の子が到着したのかな。と思ったら白の子の話ではなくシルバーの子の話だった。
まさに奇跡が起こった。こんな事があるのか。思いが強すぎて引き寄せた?運命を感じたあの感覚はやっぱり間違いなかったんだ!
話を聞いてみるとシルバーの子を気に入って購入寸前のところでシルバーの子の性格を聞いてきた、との事。お店の人が性格を伝えたところ、キャンセルされたとの事。
え?!性格を聞いてキャンセル?
「同じケージにいた柴犬をやっつけるくらい元気なんですよ」
その「おてんば」な性格を聞いて、神戸の方はキャンセルされたというのです。 柴犬をやっつけるほどパワフルなトイプードルシルバーちゃん。私たちはその元気すぎる話を聞いて大笑いしました。結果的に私たちの元へ帰ってきてくれるになった!こんな事ってあるんだ!嬉しい!これこそ奇跡!キャンセル最高やん!
のちにこの「キャンセル」というワードが我が家ではしばらく流行った。いえ、今も時々出てくる。
内金も納めていないのに、私たちの所にやってきてくれたシルバーの子。 まさに奇跡を運んできてくれた!それは、「私はここに行くの!」と自分で選んでくれたような、不思議な運命を感じた瞬間でした。
もしゃもしゃの天使がやってきた。私が「この子のために生きる」と決めた日〜
いよいよ、ムクちゃんを引き取る日。
娘と二人でドキドキしながらお店に向かうと、そこには埼玉からやってきた小さな命がありました。 シルバーの子を見た瞬間、奇跡が起きました。 奇跡の連発(笑)初対面のはずなのに、その子は私と娘を見るなり、迷うことなく膝の上に飛び乗ってくつろぎ始めたのです。
4ヶ月半の間、お店で育ったムクは、トリミングをしていないので毛がもしゃもしゃに絡まっていました。色はほぼ黒。ところどころ黒とグレーが混ざり合った不思議な色をしていました。
店員さんはこう言いました。 「トイプードルは鼻がシュッとしているのが一般的ですが、この子は鼻が潰れていて、なんだかトイプードルらしくないですよね」 一瞬、「売る気があるのかな?」と驚きましたが(笑)店員さんは
「そこがまたかわいいんですけどね。」とおっしゃった。
私と娘も同感!そのまん丸い顔が、世界で一番可愛く見えました。
お母さんと間違えてるのか私の膝の上でめちゃくちゃリラックスしている。かわいすぎる。連れて帰りたい。
おばあちゃんが希望した白い子ではなく、私はこのシルバーの女の子を家族に迎えたい! それが、私の命を救ってくれることになる本当の始まりでした。
「もう、あの子に決めてもいいよね」
帰り道、娘とそんな話をしました。おばあちゃんが希望した白いプードルが届くのは1週間後。でも、私たちの心はすでに、あの埼玉から来たシルバーの女の子に気持ちを持っていかれていました。
「もしゃもしゃしていて、トイプードルらしくないまん丸な顔」
膝の上でくつろぐ温もりが忘れられず、私たちはまだ家にいないその子の名前を、考え始めていたのです。
白の子を待てない。シルバーの子に決めるか待つか。娘も私もシルバーの子を早く抱っこしたい!気持ちでいっぱいでした。
何より奇跡のキャンセルなのだから。
穴の開いた段ボールと、沈黙の帰り道
「気づけばペットショップに電話をしていた。 「シルバーの子に決めます。白い子の取り寄せは申し訳ありませんがキャンセルさせてください。白の子がお店に移動中だと大変申し訳ないのですが。。」すると店員さんは
「大丈夫ですよ。移動中ですが白の子はすぐに売れると思いますので。」と仰った。どうやら絵に描いた様なトイプードルの顏らしい。え。シルバーの子は?とは思ったけど。
空気穴を開けた段ボールに入れられたムクを、私たちは大切に抱えて帰りました。 驚いたのは、その道中、ムクちゃんが一言も鳴かなかったことです。時折、小さな鼻や前足が穴からチョコンと出るだけ。
「この子、本当はどんな声で鳴くんだろう?」 「変な声だったりして!」 娘と笑い合いながら、期待と少しの不安を抱えて家路を急ぎました。
家に着いてからも、ムクちゃんは3〜4日の間、ワンともスンとも言いませんでした。 準備万端で整えたケージでしたが、私たちも初めてのことに緊張しっぱなし。「やっぱりこっちの方がいいかな?」と、1日のうちに何度もケージの場所を動かしては、家族みんなで右往左往。
あんなに反対していたおばあちゃんも、いざムクちゃんを目の前にすると緊張したのか、今思い出しても笑ってしまうような、ぎこちない格好でムクちゃんを抱っこしていました。 その不器用な姿に、みんなで大笑い。家の中に新しい風が吹き抜けたのを感じました。

わが家へ来た頃乳歯がポコポコ抜けてびっくりしたよ~。もしゃもしゃムク。

muku
柴犬をやっつけていたのをみられているとは・・・

ようこそ!わが家へ。奇跡を起こしてくれたムクちゃん!
捨て犬感。。。早くトリミング行こうね。
いっぱいお出かけしようね☆(*^-^*)☆
痛みを忘れるほどの愛。ムクと過ごす「当たり前」の奇跡〜
リウマチの指先は重く、朝は体が強張る。そんな闘病生活の中に、ムクは「笑い」と「癒やし」を持ってきてくれました。 コロコロと部屋を駆け回り、時々いたずらをして私を困らせる。でも、その姿を目で追っているだけで、あんなに苦しかった心の痛みも、そして体の痛みさえも、いつの間にか忘れている自分に気づきました。
■ 20年の苦労が報われた「当たり前」の日々
借金、離婚、女手一つでの子育て。介護の夜勤。 振り返れば、私の20年間は常に何かに追われ、張り詰めた糸の上を歩くような毎日でした。 でも今、私の目の前にはムクがいて、隣にはおばあちゃんがいる。子供たちは立派に自立して幸せを掴んだ。
朝起きて、ムクにご飯をあげて、一緒に過ごす。 そんな「当たり前」の日常が、どれほど贅沢で、どれほど幸せなことか。 ムクの温もりは、私の人生のすべてを肯定してくれているような気がします。
もし、今のあなたが病気やお金の悩みで、暗闇の中にいるとしても。 運命の出会いは、スマホをスクロールする指先や、ふと立ち寄った場所で、あなたを待っているかもしれません。 100%の無垢な愛をくれる存在が、あなたの人生をまた、鮮やかに彩ってくれる日が必ず来ます。
私とムクの「人生ログ」は、これからも続いていく。
最後に:今、何かに立ち止まっているあなたへ
もし、今のあなたが病気やお金の悩みで、暗闇の中にいるとしても。 運命の出会いは、スマホをスクロールする指先や、ふと立ち寄った場所で、あなたを待っているかもしれません。 100%の無垢な愛をくれる存在が、あなたの人生をまた、鮮やかに彩ってくれる日が必ず来ます。
私とムクの「人生ログ」は、これからも続いていきます。

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