子ども2人が同時に家を出ていったあの日。
部屋の中は静かで、時間が急に余ったように感じました。
母としての役目を卒業したような、誇らしさがある一方で…
胸の奥にぽっかり穴が空いたような孤独。
その頃から少しずつ、身体に異変が出始めました。
「疲れがたまってるだけ」
「仕事がハードだから」
そう自分に言い聞かせていました。
けれど、その痛みは“ただの疲れ”ではありませんでした。
体に起きた変化
最初は腕が重いだけ。
でも次第に、手首、足首、肘と、体中の関節が痛みはじめました。
スポーツが大好きだったのに、
服を着替えるのさえ全力。
まさか、関節とは思いもしませんでした。
そしてある朝。
歩けなくなった——。
それでも思ったんです。
「職場に迷惑はかけられない。薬を飲めば働ける。」
でも医師に言われました。
「この数値では、日常生活も無理です。
すぐに休職してください。」
風邪のようにすぐ治ると思っていたから、
その言葉は、現実を突きつけられた瞬間でした。
子どもは大学。
働けなければ収入が止まる。
親としての責任と、体の限界と、未来への不安。
半年間、ほとんど寝て過ごしました。
あの時間が、人生で一番つらかった時期です。
回復の光
薬が効いてきたのは2〜3ヶ月後。
少しずつ痛みが減り、気持ちも明るさを取り戻し始めました。
そして半年後——
またスポーツができるほど回復。
今も毎日薬は飲みます。
寒い冬、湿度の高い日、エアコンの強い夏にはまだ痛む。
それでも、
「病気と一緒に生きながら、好きなことを続けられている」
それが今の私の誇りです。
ムクとの出会い
ちょうどこの頃、
トイプードルのムクと出会いました。
同じ誕生日で、
心の穴を埋めてくれた小さな家族。
子どもが巣立って
急にしずかになった家で、
ムクは私の心をふわっと温めてくれました。
ちょうどこの頃、トイプードルのムクと出会いました。
同じ誕生日で、
心の穴を埋めてくれた小さな家族。
子どもが巣立って
急にしずかになった家で、
ムクは私の心をふわっと温めてくれました。
今、同じように悩んでいる方へ
ストレスは、体にも心にも静かに積もります。
「大丈夫、まだ頑張れる」
その気持ちが強い人ほど、気づくのが遅くなります。
あの時の私に言うなら、
「少し止まってもいい。母だからこそ、自分も守って。」
と伝えたい。
今、つらい方へ。
回復は、必ず来ます。
あなたが失ったものだけでなく、
得られるものもきっとあります。
▶️次回予告
第3話
薬が効きはじめた日。やっと前を向けた瞬間。